CANADA 2006
Rocky Mountaineer and Prince of Wales Hotel
7月29日 7月30日 7月31日 8月1日 8月2日 8月3日 8月4日 8月5日 MAIN
8月02日 ウォータートンへ
1.
朝はホテルの朝食を取らずにそのままゆっくりして出かけた。CRANBROOKに寄ってお土産をスーパーで買おうと町中に行った。かなり品揃えのあるスーパーである。
頼まれたお土産のため。
2.
3号線を東に向けて走るのだが、最初は南東方向。
3.
再びロッキーの山間を走るのだろうと思ったが、全くそうではない。若干の坂はあってもまるで平坦地を走るのと変わりはない。
丁度この辺りはロッキー山脈が途切れているのあろう。ELKOから北東に振ってSPARWOODから東に向けたころからロッキー山脈であるはずなのに、道は素直のまま。
山脈を抜けた頃に小さな村が連続して僅かに車の量が増えた。とは言うものの、少し離れればもう気楽な運転が続く。
4.
もう平坦そのものの道を走ることになる。
5.
真っ直ぐ南下する22号線の標識があったことを聞いた後には、もう大平原の始まりと判った。突然右手に風車が延々と続く様を見た。今日はそれ程でもないけど、ロッキーから吹き降ろす風が強いのだろう。山脈に平行して稜線に立てられている。この写真は間もなく6号線との合流地点となるところ。
6.
ウォータートンへの6号線の入口に来た。東西に走る3号線に6号線は南北に走り、北端がこの3号線へのT字路だ。それにしては小さな標識。
7.
ウォータートンではGASスタンドがないことを想定して、このT字路にあったスタンドで満タンにすることにした。珍しくフルサービスということで出て来た店員は厚いTシャツにフリースのジャケットを着ていた。真夏なんだけどなあ。フルサービスと書いてあるだけあって、ガラス拭きの道具をつかって洗ってくれた。丁度ガラスが汚れていたのでタイミングがいい。広大な平地の一軒店という感じだ。ドライバーが一息つくような店なんだろう。
8.
給油して6号線を南に向かって走り出した。始めは平坦な道である。暫く走ると家並みが出てきた。PINCHER CREEKという言わば村だろう。6号線は左に折れるように標識がある。東に向かって家の間を走る。勿論道路は広い。片側だけで2車線+余裕の広さだ。少し行くと信号で停まった。いずれ右折するが、ここかどうかわからない。右角にGASスタンド。信号が青になったので、ままよと右折した。少し走ると6号線の小さな標識。まあ、後は道なり一本道と想像した。
9.
走り出して驚いた。
単純な平坦地を真っ直ぐ走るのではなく、まるで北海道の美瑛の中を突っ走るようにやや曲がったり小さなアップダウンを繰り返しながら、素晴らしい光景の中のドライブだ。
右手西側にはカナディアンロッキーの南端が連なっている。惜しむらくは霞がでていてこの素晴らしい光景がややはっきりしないことだ。
10.
ウォータートンへ25キロの標識を過ぎて、小高い丘を越えたところで展望ところがあった。別に展望という標識は何もなく、ただ比較的広い空き地があって停車出来ると言うに過ぎない。
先に別の2台が停まっていて景色を眺めていた。こちらも停めて暫し眺望を楽しんだ。
11.
何とも緑と薄い茶色の色合いが綺麗な光景だった。霞が強かったのが残念。
12.
さらにそんな光景を楽しみながら走ると、BUFFALOがいるとかいう場所への標識を通り過ぎてすぐにWATERTON VILLAGEを見て右折すると、すぐに国立公園への料金所があった。BANFFと違ってここは逃げ道はない。ただ、FAMILY料金が$17余りだったが、3日間有効なのでBANFFの一日分と同じだ。まあスケールが違うからバランスが取れているのだろう。支払済みの証として窓に貼っておいてくれとか。数キロで村に着く。途中、車の中から写真で何度も見たPRINCE OF WALESのホテルが小さく見えた。とうとうここまで来たかと思いながらさらに車を走らせた。
13.
念願のウォータートン、PRINCE OF WALES HOTELを望む格好の小高い丘を見つけて、そこから撮った。
14.
丘へは車が通るダートの登り坂があったが、もっといい場所はそこからさらに徒歩で登る道があり、それが一番の場所と考えた。残念ながらそのダートは下に門があり、午前8時から午後3時半までしか開いていない。誰の所有なのか、私有地なのかそれもわからないが、幾多の写真は確実にその場所から撮られたものに間違いない。
15.
とりあえずホテルへの入口に所在するINFORMATION CENTERで資料を得た。村が先にあって奥の丘にホテルが所在すると誤解していたが、事実は反対のようだ。
16.
朝食を抜き、またとっくに12時を廻っているのに昼食も取っていないし、チェックインの前に村に行って何か食べることにした。小さな村というよりも幾つかのロッジとお土産屋さんとレストランと僅かな居宅、それに後で知ったがキャンプ用の施設があるだけ。中心に駐車場があり、また遊覧船の傍にもある。次の日に乗った遊覧船での説明では、この村の人口は夏は2000人、冬は40人という。冬は雪に埋もれて殆ど閉められ、閑散としているらしい。
17.
車を駐車場に置いて、食事をしょうと思った。傍の一軒目に入ったが誰も来ない。仕方なく、向かいのレストランに行った。内(の席)か外かと聞かれて、天気もよく少し厚い程度なので、日陰ならば外がいいと思い、外の席に座った。木立の間から湖が見えていい場所だ。昼なので余り仰々しくなく、サンドウィッチでもするかと頼んだ結果がこれ。野菜かフレンチフライを選択する。ハムなど肉類を挟もうが、野菜を挟もうが量的には十分だ。しかし、美味くはない。腹が減っては戦が出来んとばかりに押し込むのが、アメリカ・カナダでの食い方。食いきれないならば残せばいい。でも不味いからって食わないとどうにもならん。それにしては厚過ぎるので、もう少し薄く出来んかな?要するにパンを薄くして2枚でたっぷり挟んで食わせてくれればいものを、厚いパンを3枚で一つにするから大口を開けないといかん。パンで腹を膨らませようとするその魂胆が気に食わん。それとも彼らはそれがいいとでも思っているのか。でかけりゃいいものでもないけど、彼らはデカイのが大事なんだろう。
18.
昼食後のお土産屋を覗いてみてから、散策の時に遊覧船が戻ってくるのを見かけた。明日は乗るかどうか、調べてみよう。
19.
ホテルに行くことにした。一度は泊まってみようと10年以上も思っていたホテルだ。WELCOMEか・・・・
20.
部屋に荷物を置いてから外に出た。
少し色合いが違う。
1階は真ん中がロビーと喫茶、写真の左がレストラン、右がバーというか飲み物主体で軽食も出来る。
21.
部屋が見える。
小屋根のついた下側。1年半も前から予約したけど。
22.
正面入口で通常はドアが開いている。なかなかの格式を感じさせる玄関である。
23.
玄関から入ったロビーの奥。到着したときは宿泊客でなく、訪問客が多く賑わっていた。
天井までのガラス張りでウォータートン湖と周囲の山々が良く見えるようにしてある。
チェック・インして鍵をもって特別の操作員が必要なエレベータで4階へ。
至ってアンティークなもの。
24.
ロビーの天井には大きな吊り照明具がぶら下がっていた。この空間を囲んで、それぞれの階は四角い回廊になっており、この南側(湖側)と北側(山側)に客室があり、さらの東西に廊下があって同じように南側と北側に客室がある。最上階の欄干は4階で、5階へは狭い階段が4箇所あり、かなり狭い階段である。
25.
回廊から見下ろしたロビー。右が玄関で入った右手の脇にフロントがある。
26.
古いだけに当時では立派なものだったけれど、今の時代では・・・。
何せ、ベッドから降りると床がギシギシ言ってうるさいのなんの。
それに狭い。洗面も狭いし、ろくろく物を置けない。洋服掛けは申し訳程度にむき出しで取り付けの細い金のハンガーが5、6ケ。
この部屋は4階、西側の棟で真ん中の回廊からすぐの部屋。隣とは連結した部屋になっているから、ドア一枚。
一度は泊まりたいと思ったが、二晩は難儀だと早々に感じた。
27.
トイレがあるバスルーム。
ベッドルームもここもスプリンクラーがやけに目に付く。
ドアをきっちり閉めるには強くガンと引っ張らねばならない。映画で見る旧式のバスタブ。
28.
ホテルの湖側で撮った写真。また陽は高い。
29.
もう一枚。

夜は早めに寝たが極めて寝苦しい。トイレに行こうとしたが、その騒音に遠慮して共同トイレにいくことにした。そっと出たいけれど、やはりギシギシバタバタ。
婦人用は階段の中二階踊り場にあるが男子用は何と地下だ。部屋に戻るのに、地下から4階まで階段を登らねばならない。やっと部屋に戻って、そっと入った積りなのに物音がする。やれやれ。寝苦しい夏の夜は長い。