CANADA 2006
Rocky Mountaineer and Prince of Wales Hotel
7月29日 7月30日 7月31日 8月1日 8月2日 8月3日 8月4日 8月5日 MAIN
8月4日(金) ウォータートンからバンクーバーへ
やはりよく眠れずにいた。午前8時までに出れば午後2時の飛行機に間に合うが、午前5時には目が覚めた。それならこれ以上眠ることはないと起き、シャワーを浴びたり準備をして出かけることにした。隣の客は随分迷惑だっただろう。粗方昨夜の内に準備は出来ていたのでかなり早い。この時間ではエレベーターは動かない。4階から階段で下まで降ろして車に積んで玄関まで廻した。
早朝は冷える。まだ暗い中、予定よりも2時間も早いのにまるで夜逃げにあらず朝逃げの様にしてホテルを後にした。
湖面には水蒸気が立ち上り霧のようになっていた。
突然、まだうす暗い中、鹿が道路縁にいたのが見えたので急ぎ停車した。それを見て3頭の鹿は当然の如く悠然と道を横切った。もういないことを確認して徐行しながら通り過ぎた
ウォータートン公園入口に近づくと益々湖面の霧は増してきた。
いいシーンを見られた。
湖面にある中島の木々が墨絵のような情景を見せていた。
公園入口の料金所ではまだ誰もいない。抜けたところで停車して振り返ると霧が湖面から流れて道を越えていた。
再び緩やかなアップダウンの道を北に向かう。右手にはやや盛り上がった地面の上に太陽が顔を出して、辺りは陰になってまだくらい。やがて明るくなって来て起伏のある道路を走り続けた。3号線手前のPINCHER CREEKの村で唯一と思う信号待ちになった時に、往路で見たその交差点角にあるGASスタンドで給油することにした。
支払いの為に中に入ると、そこはまるでコンビニ。客が何人もいて支払いも列。
給油後、少しで3号線に出た。右折し、東に向かって走る。北側の遠くにまた風車の大群を見た。あちこち合わせると相当な数になる。
3号線南側の平原。あの起伏の向こう側に美瑛のような風景が。
道はこの向こうに何千キロも続く大平原の始まりの中に伸びている。微かに起伏が見えるが道は果てしないくらい。すれ違う車も少ない。追い越す車も少ない。皆、一定の速度で走っているようだ。
何もない、ただ走るだけ。
ドライブの醍醐味。
可愛らしい送電線を見かけた。
風車発電による電気の送電か。
平原の中を快適に走ってFORT MACLEODが近づいた。もうすぐ2号線とぶつかる。左折するか、立体交差で右回りになるか、2号線は主要道路だから立体にするだろうと右に寄せた。その通り、いよいよ最後の直線2号線である。この道をそのままで空港に辿り着く。
平坦ではあるが3号線とはまた違う2号線を楽しんだ。反対車線はグリーンベルトを挟んでいる。この広さが本物のグリーンベルト。
CALGARYかでは3号線を走った距離よりも長い。CALGARYに近いほうでは町か村が点在する。ただその間は何も無い。平坦な道を突っ走る感じは変らない。
時々木立が見える。近づいて見ると少しばかりの家が並んでいる。村だ。単に小さな集落が地図に地名を載せている。その程度でも載せなければCALGARYまで載せるものが何も無いのかと思えた、そんな小さな村。
NANTONでSUBWAYを見つけたので、急停止して朝食とした。こんな村なので客は常連さんばかり。出来上がるとさっさとTAKU OUTする人もいれば、かなり年配の男女が朝から談義に花を咲かせている。CALGARYに近づくとさすがに車の量が一気に増えてきた。何とか市内の大きなSHOPPING CENTERに辿りついた。お土産追加で散策したが、まだ10時の開店には15分前。仕方なく外に出てガイドを見るとSEARSがある。10時開店早々に入り、何とかおもちゃ売り場でモデルカーを買った。
後はドライブ初日のように1号線まで北上し、そこで右折して2号線の交差まで行けば、2号線では自然と空港に行ける。やがて飛行機の姿を見て空港を行き過ぎたところを標識に沿って右折を重ねる。最後の右折の交差点にGASスタンドがあって、満タンにして返す。空港に着けばBUDGETの看板を頼りに到着した。簡単なチェックで車とお別れ。
走行距離は1158キロ。
国内便のカナディアン・カウンターを探した。着いた時はかなり込んでいたので機械でセルフ・チェックインすれば、荷物を預けるだけでいい。ただ、試してみたがその操作方法がわからないので、機械の傍で人のやる方法を見た上で、空いた説明員に尋ねた。画面からBOOKING入力を選び、TICKETに記載されたPNR CODEを入力するとか。このコードでどれを入力するのが判らなかったのだ。長蛇の列から離れ、機械操作でチェックイン出来た。印刷さえた搭乗券を持って荷物を預ければOK。
30分前に中に入ることに。セキュリティがキツイ。通った後にカメラバッグを開けろで、開いたらカメラが一つ足りない!車に置き忘れた。係員にその事を言ってレンタカーの書類を持って外に出た。事務所まで遠い。探してもらって長い時間を待たされたが、やっと手にした。
セキュリティではさっきは列がなかった程なのに、今は長蛇の列。間に合うかイライラしたが、通過したのは丁度13時25分で、5分前。実際に搭乗が始まったのはそれからさらに20分も後だった。

VANCOUVER到着は遅れ気味だった。
タクシーで市内のホテルへ向かった。
ホテルの部屋はなかなか宜しい、気持ちが落ち着いた。朝逃げしたPRINCE OF WALESとは大分違う。
ホテルの廊下。なかなか品がある。
ホテル前の様相。これで明日にはお別れだ。